ザックジャパン回想録。香川真司が輝いた日韓戦

マンチェスター・ユナイテッドで苦しい時を過ごす香川真司。ザックジャパンでも好調が続いていたわけではない。むしろ彼の場合、苦しい試合の方が多かったかもしれない。そんな中でも輝いたのが2011年の日韓戦。得点も挙げて躍動し、3-0の完勝に貢献した。

2014年02月08日(Sat)9時45分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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「引かれることは間違いないですし、辛抱強くやるしかない」

 2011年アジアカップの準決勝・韓国戦で右足第5中足骨を骨折し、10-11シーズンの後半を棒に振った香川真司。ボルシア・ドルトムント移籍1年目の彼は前半戦だけでリーグ戦8ゴールを挙げ、ドイツでの評価がうなぎ上りだっただけに、このケガは痛かった。

 同シーズン最終節のフランクフルト戦でわずかにピッチに立ったものの、完全復活は次のシーズンまでお預けとなった。

 そして迎えた2011年夏。香川はドルトムント2年目開幕直後に代表招集のため一時帰国し、8月10日の日韓戦に挑むことになった。韓国は、彼が負傷した因縁の相手。

「ケガのことは特に何とも思ってない。コンディションもアジアカップの時と今では特に差を感じません」と本人は至って淡々としていたが、「来月にはW杯予選も始まりますし、厳しい戦いになることは分かっています。予選前最後の試合ですから、勝って臨めるようにしたいです」といち早くアジアの真剣勝負に目を向けていた。

 アジアカップでも引いた相手を崩しきれずに苦しんだ香川だけに、W杯予選では自分自身のパフォーマンスを少しでも引き上げたいという思いが強かったのだろう。

「アジアの試合では引かれることは間違いないですし、辛抱強くやるしかない。2~3点入るような簡単な試合にはならないし、つねに1点勝負だと思う。辛抱強くゲームを組み立ててやるしかないですね」

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