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日本代表 10年前

ザックジャパン回想録。香川真司が輝いた日韓戦

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「連動した攻撃も必要になってくると思います」

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仕掛けの姿勢が重要と語った香川【写真:Getty Images】

「ゴール前や3分の1のところは仕掛ける姿勢を持つこと。リスクを冒すサッカーはどこが相手でもしなきゃいけないんで、そこの精度をもっと上げていかないといけないと思います。

 お互いの距離感だったり相手を揺さぶるポジショニング、スペースを作り出す動きを考えていかないといけないし、連動した攻撃も必要になってくると思います。もちろん結果はつねに強く求めていくつもりです」とアジア相手に求められる前線の動きを香川は自分なりにイメージしていた。

 2011年9月から迎えるであろう修羅場を乗り越えるためにも、アジア予選前に宿敵・韓国と腕試しできるのは非常にいい機会。香川も思い切ってプレーしようと気持ちを奮い立たせた。

 その意欲が序盤から強く出て、日本は中盤を支配。彼と本田圭佑との連携もスムーズだった。いい流れの中から前半35分、香川は李忠成のヒールパスを受け、巧みに相手DFをかわして先制点をもぎ取る。

 後半にも追加点を挙げる。本田のゴールで2-0でリードした後半10分、途中出場の清武弘嗣のグラウンダーのクロスを走りこんだ香川が右足で豪快にシュート。この3点目が決まり、日本は韓国を完膚なきまでに叩きのめすことに成功した。

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