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Jリーグ 10年前

今週開幕するJ3。実はJ1・J2とはこんなに違う!賛否両論の“35,000円”ルールも

text by 海老沢純一 photo by Asuka Kudo / Football Channel

J3とJ2、ライセンス制度でも大きな違い

今週開幕するJ3。実はJ1・J2とはこんなに違う!賛否両論の“35,000円”ルールも
最も気になる存在がU-22選抜だろう【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 このクラブライセンスは、非常に規定の緩いJ3に比べてJ2は一気にハードルが上がる。具体的にJ3の場合、プロA契約選手については3名以上いればクリア。さらに、スタジアムの収容人数は5000人以上で、照明施設も「設置する予定」があればOK。すなわち、「プロ化を現実的な目標と捉えているクラブ」に対して発給されるのだ。

 それに対して、J2クラブライセンスは、スタジアムの収容人数が1万人以上で、屋内トレーニング施設、クラブハウス、メディカルルームを設置していなければならない。さらに、下部組織や財務的規定を含めると、短期間でクリアできるような差ではないのだ。

 そのため、J2クラブライセンスを持たない8クラブに関しては「J2への昇格を目指す」ではなく、「J2昇格のためのライセンス取得を目指す」戦いがメインとなりそうだ。

 シーズン後には、優勝クラブに対して500万円の賞金が与えられ、2位には250万円が贈られる。少ない予算の中で運営するJ3クラブにとって、この金額は大きい。J2クラブライセンスを持たないクラブにとっても、早期取得のために何としても賞金を獲得したいところだ。

 そして、最も気になる存在がU-22選抜だろう。このU-22選抜の監督には、元川崎フロンターレ監督の高畠勉氏が就任。出場選手に関しては、J1・J2クラブに所属する選手の中から登録し、試合に合わせて都度集合する。

 U-22選抜に登録されても、所属元クラブでの登録は抹消されず、所属元での試合出場が優先される。警告などの懲罰に関しては、U-22選抜で受けたものはU-22選抜での試合のみが対象となる。所属元クラブでの場合も同様となる。

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