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本田圭佑 10年前

伊紙がミランの攻撃を詳細かつ痛烈に批判「創造性がない」「本田はサビチェビッチにはほど遠い」

敗戦から現地紙はミランの攻撃陣の停滞を分析した。厳しい指摘が並び、本田以外にも攻撃陣全体が批判された。またセードルフ監督の選手交代で、ピッチ上に混乱が起こったとも分析した。

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「終了直前のスローインが本田圭佑の最高のプレーとなった」

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「サビチェビッチにはほど遠い」と評された本田【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 9日付「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙はウディネーゼ戦敗北後、ACミラン本田圭佑のプレーを分析した。そこでは本田だけでなく攻撃的MFたちの創造性の欠如を厳しく指摘した。

 記事の見出しは「技術分析 本田とビルサはファンタジア(創造性)がない:ドリブルゼロ」というものだった。

 内容を紹介しよう。

「試合終了直前のプレーはピッチの真ん中のサイドでスローインだった。それが本田圭佑の最高のプレーとなったことは、いかに(この夜が)最悪かということを表現していた。トップ下のファンタジアに重きを置く戦術プロジェクトは、ダイアログ(対話)が足りない。発想が少ない。

 パッツィーニの下に3人の司令塔が配置されたが、本田は本来の彼のポジションではない右サイドだった。このアイデアはサビチェビッチのポジションだった。サイドにスペースをつくるには(本田がサビチェビッチのようになるには)まだまだ距離がある。圭佑にはない要素だから。少なくとも今はもってないといえる」

 かつて左利きのジェニオ(天才)と称されたミランのレジェンド、デヤン・サビチェビッチのようなプレーを期待されていたが、現状ではその理想はピッチ上で実現していない。

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