実は本田圭佑が影響。セレッソ社長が明かす、カカーではなくフォルランを獲得した理由

2014年03月10日(Mon)10時52分配信

text by 木村元彦 photo editorial staff
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念仏のように唱えるも実感として分からなかったもの

――2ステージ制ですね。

「ええ、それがなかったらJ1のクラブで大体4・5000万、J2のクラブで2000万ぐらいの配分金がなくなりますよ、だからこの山を作らないとダメでしょう、という議論がずっと行われていました。それについてはそこまで言うんならやりましょうよと僕も賛成しました。

 一方でとても重要な案件なのに誰も具体的に議論しなかったものがありました。ゲームの質についてです。口ではゲームの質の向上こそが大事だ、と唱えるのですが、問題は吟味するその内容です。

 質を上げるためには試合間隔が中2日になるのは絶対避ける、だから、土・水・日開催でといった議論だけなんです。コンディションは大事ですが、そういうことをするだけで果たしてJリーグのゲームの質というのは良くなるのかどうかということを、誰も検証せずに、もう念仏を唱えるようにゲームの質、ゲームの質と言っていた」

――そうだったのですか。

「私はそれは違うでしょう、と。ゲームの質とは、お客さんにとってゲームが楽しいということが一番大事じゃないですか。プロとしてお客さんをスタジアムに呼んでこられるということを以って質と考えないと。

 その時に戦略会議などで議論されていたのが、日本代表ブランドについてです。日本代表になりたかったら海外に出ないと日本代表になれないとか、Jリーグはその逆の負のスパイラルに入っているんだとかね。自分たちでそれを言い続けると、本当に負のスパイラルへだんだん入って行くんです。

 むしろ自分たちが楽しいサッカーをして、お客さんを集めるためにどうするかということを、もっと議論すべきなのにそれできなかった。例えば、日本代表の試合には若い女の人が一杯来てるけれど、その人たちをJリーグの試合に取り込むために、一体どうすればいいのか。そういう話になると僕らも実はわからなかった。

 新規顧客層の開拓という言葉はこれも念仏のようにみんなが唱えるんですけども、どれが新規層かというのは実感としてわかってないんですよ。ところが、柿谷曜一朗と山口蛍が代表に入った瞬間にうちにそれが来ちゃったわけです」

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