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連載コラム 10年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第9回 監督、営業、広報活動…恐ろしいほど広がる仕事の幅

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 text by 西村卓朗 photo by VONDS市原

8月4日 On the pitch 関東リーグ2部第15節 対三菱養和戦(ホーム)

 リーグは上位チームの取りこぼしなどもあり、2位をキープしていた。次の週には8月10日に天皇杯予選準決勝、対順天堂大学戦。8月11日リーグ第16節対東京海上戦の連戦を控えていた。

 選手層には自信があったが、どのように戦うか? また数名のバックアップメンバーのテストはしておきたかった。この試合でスタメンで試したのがDFの三上。若いが器用な選手でDFラインならどこでもプレーできる。

 ここまで下位に沈んでいた三菱養和であったが、経験のない選手を抜擢するのは最後まで頭を悩ませた。最終的には期待というよりかは練習への取り組む姿勢とその結果を起用の決め手にした。

 これも自分の今年の傾向だった。期待でチャンスを与えた時は失敗し、最後まで自分の決断に責任を持てるように、あえて練習でのハードルを高くしてそれをクリアした選手にだけ機会を与え、その結果はうまくいったという手応えがこの時期には持てるようになっていた。

 養和との試合では、3-0と危なげない戦いで勝利できた。得点後も最後まで皆しっかりと効果的なプレーをやるようになっていたので、先週の反省が見て取れるゲームだったと思っている。

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