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連載コラム 10年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第9回 監督、営業、広報活動…恐ろしいほど広がる仕事の幅

サッカー批評誌上で2007年から5年間「哲学的思考のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」という連載を行っていた西村卓朗氏。現役引退後、VONDS市原の監督として新たな一歩を踏み出しました。

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 text by 西村卓朗 photo by VONDS市原

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7月14日 On the pitch 関東リーグ2部第12節 対神奈川教員SC戦(ホーム)

 全国社会人大会関東予選を突破し、チームは勢いにのっていた。

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第9回 監督、営業、広報活動…恐ろしいほど広がる仕事の幅
【写真:©VONDS市原】

 この節の懸念材料は試合の日が教員採用試験の日と重なっていたことだ。教員選手がVONDSには多数所属している。FW宮内、MF今関、鈴木DF石田、斉藤、小田切。

 このようなこと起こるのもこのカテゴリーならではと言えるが、この試合に限っては神奈川教員SCの方が難しい試合になるだろうと考えていたので、それほどネガティブにはとらえていなかった。

 昇格に向けては大事な上位対決だったが、全国社会人大会関東予選の3試合でチームは確実に成長をしていた。

 試合は落ち着いた形で入ることができた。危なげない試合展開が続き、迎えた30分。村山のCKから濱屋のヘディングシュートで先制。その後も上手な試合展開を続ける。

 ボールも上手に回っていた。相手は浅いDFラインでボールにプレッシャーをかけようとするものの、選手が前を向ける状態は作れていたので、相手のDFラインの背後が有効なスペースとなっていた。

 この試合には普段は左サイドバックで走力のある道口をSHで起用していたが、それが功を奏し、山根から道口へDFラインの裏をつき、追加点を前半終了間際に奪うことができた。

 開始直後、終了間際というのは非常にダメージが大きいもので、この試合に関してはよい試合運びができたと思っている。後半も危なげなく、試合を運び2-0で勝利することができた。

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