元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第2回・VONDS市原監督としての第一歩

サッカー批評誌上で2007年から5年間「哲学的思考のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」という連載を行っていた西村卓朗氏。現役引退後、VONDS市原の監督として新たな一歩を踏み出しました。

2013年06月11日(Tue)15時43分配信

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦
text by 西村卓朗
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2月2日 On the pich

 VONDS市原監督として臨む初練習。場所は市原市の南に位置する袖ヶ浦市にあるのぞみ野練習場。練習時間は13時からだったので、余裕をもって10時前には埼玉の家を出た。

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第2回・VONDS市原監督としての第一歩
VONDS市原監督として練習に臨む【写真:©VONDS市原】

 向かう車中ではどのような挨拶をしようか、どんな言葉を使おうか、選手たちはどんな気持ちだろうか、など色々なことに想いを巡らせていた。埼玉から市原への移動は決して近くはないが、あっという間に着いてしまったという印象だった。

 話す内容、伝えるべき言葉などは色々考えたが、最後は素直にその時の気持ちを話すことにした。このような機会を与えてもらえたことへの感謝。監督業がひとつの目標だったこと。これから始まる選手みんなとの時間が純粋に楽しみだということ。自分が選手としてやってきた情熱と経験のすべてを伝えたいという思い。みんなで目標を達成したいという事。

 そのようなことを心を込めて、一生懸命話をした。

 挨拶のためスーツでグランドに行ったのは後から思えば失敗だった。すぐに着替えて選手たちと少しでも近い距離にいることを選べればと今なら思う。冷静に後から考えれば、こうした方がよかったということはよくあるものだ。

 初めての経験。その過程は失敗と気付きの連続だとつくづく思う。

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