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連載コラム 11年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第1回・サッカー人生後編のキックオフ

サッカー批評誌上で2007年から5年間「哲学的思考のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」という連載を行っていた西村卓朗氏。今回から、引退後の新たな挑戦について連載を開始します。

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選手時代に気づいたことは引退後の人生にも表現される

 まずは『サッカー批評』(双葉社)をお読みいただいていた読者の皆様お久しぶりです。初めての方もこれからよろしくお願いします。

 2007年6月から引退までの5年間、「哲学的思考のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」(川本梅花氏執筆)というタイトルで20回にも渡り、サッカー批評で連載を続けて頂きました。

 引退と同時に連載を終える覚悟をしていましたし、それが一つの節目だとも思っていました。引退後、浦和レッズで普及のコーチ業をやりながら、現役と引退、そしてコーチという、自分がサッカーで生きてきた時間について考えていました。

「サッカー人生」という言葉があります。現役という時間はサッカー人生の中でクローズアップされやすい部分ですが、単純に引退後のサッカーとの関わり方も大事なサッカー人生の一部であるはずです。引退してみて改めて感じていることは、選手時代に感じたこと気付いたことは引退後のサッカー人生で表現される側面が大いにあるということです。

 だからこそ引退後の自分の軌跡、今何を考え、どこに向かっているのかということを記していきたいという思いが自分の中に芽生えました。

 現役がサッカー人生の前編ならば、引退後がサッカー人生の後編。前編、後編合わせてどのようなエンディングになるかは今はまだわかりませんが、サッカー人生の一部を一定の時間軸の中で表現し続けてみたいと思ったのが今回の連載をやりたいと思った動機になります。

 いまの自分はVONDS市原というクラブの監督を務めています。VONDSは千葉県市原市を拠点に関東サッカーリーグ2部に所属し、真の地域密着型クラブを目指しています。連載第1回目は監督就任の経緯から書いていきたいと思います。

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