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連載コラム 10年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第7回 未知への挑戦

サッカー批評誌上で2007年から5年間「哲学的思考のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」という連載を行っていた西村卓朗氏。現役引退後、VONDS市原の監督として新たな一歩を踏み出しました。

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 text by 西村卓朗 photo by VONDS市原

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6月9日 On the pitch 第10節 横浜猛蹴戦

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第7回 未知への挑戦
【写真:©VONDS市原】

 関東リーグ2部第10節 対横浜猛蹴戦(ホーム)。

 大勝した前節から1週間。リーグも9試合を終え今節から折り返しの後半戦。横浜猛蹴も調子を上げてきているチームで1位には浦安が独走状態。2位争いをVONDS、神奈川教員、横浜猛蹴で争うような勝ち点となっていた。

 今節は出場停止の選手や怪我、仕事の都合などでベストメンバーが組みづらい状態だった。それでも選手層には自信があったので、良い試合ができると考えていた。

 この試合一番起用を迷ったポジションはFWの一角。ここまですべての試合にスタメンで出ていた村山と誰を組ますかということだったが、最終的にはSHが本職の荒井の起用を決めた。

 この日は何かがチグハグだった。

 前半序盤に村山のCKから濱屋がヘディングで先制。安心して見ていられる展開となるかと思ったが、そこから徐々に流れが変わっていく。

 冷静に見ていると、自分達の左サイドが徐々に後手を踏むようになっていた。次第に決定的なピンチを何度も招くようになり、自陣左サイドの深い位置からクロスを上げられ、ヘディングで同点とされた。

 その後も見ていて不自然に思うようなやられ方で決定的なピンチが2度ほどあった。後半終了間際、VONDSに追い打ちをかける事態が発生した。

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