元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第5回 目指す方向性が一つになった時、チームは劇的に変わっていく

サッカー批評誌上で2007年から5年間「哲学的思考のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」という連載を行っていた西村卓朗氏。現役引退後、VONDS市原の監督として新たな一歩を踏み出しました。

2013年10月13日(Sun)10時45分配信

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦
text by 西村卓朗 photo VONDS市原
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4月21日 On the pitch 第3節 神奈川県教員SC戦

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【写真:©VONDS市原】

 3節の対戦相手は昨年1部の神奈川教員。チームは開幕2連勝でいいスタートは切れていた。

 地域リーグのチームはアマチュア選手が多く在籍している。3月までは前職の仕事があるなどして、期の変わり目である4月からチームに合流して来る選手もいる。実際に2連勝はしていたが、2節から登録した選手、3節から登録した選手などもいて、この時期はメンバーを替えながらの戦いになっていた。

 3節ともなると他チームの戦いなども見る機会が増え、自分達のリーグ内での立ち位置もだいぶ計れるようになってくる。自分の分析では浦安が実力的には高く、その次に神奈川教員、横浜猛蹴、アルマレッザなどが続いてくるかなと思っていた。開幕前のまだプレッシャーを感じてない時期は4節の浦安との対戦が3連勝同士の対戦になり、そこでどちらがリーグをリードしていくかがわかるだろうと考えていた。

 神奈川教員との試合は今までとは違いギクシャクした立ち上がりとなる。いいところまではいくが、最後のシビアなエリア(自分は指導をする上でいくつかの共有できるキーワードを積極的に使っている。全面のピッチを縦に見て自陣のエンドラインから、相手エンドラインまでを大きく4分割し、自陣のエンドラインからを4分の1のエリア、4分の2のエリア、ハーフラインから相手の陣内が4分の3のエリア、4分の4のエリアとしている)。ここでいうところのアタッキングサードの4分の4のエリアでの迫力がこの試合の立ち上がりは欠けていた。

 逆に言えば、ボールはよく動き、最後のエリアまでは何度もボールがいくのだがそこから選手が目の前の相手、ゴールに向かっていかない。

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