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連載コラム 10年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第8回 全国大会の切符をかけた大一番

サッカー批評誌上で2007年から5年間「哲学的思考のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」という連載を行っていた西村卓朗氏。現役引退後、VONDS市原の監督として新たな一歩を踏み出しました。

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 text by 西村卓朗 photo by VONDS市原

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6月23日 On the pitch 全国社会人大会関東予選1回戦 群馬教員戦

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第8回 全国大会の切符をかけた大一番
【写真:©VONDS市原】

 リーグ戦が3週間の中断に入る中、10月に行われる全国社会人大会の予選が始まった。全国社会人大会は10月に行われる大会で、地域リーグ2部に属するVONDSからするとJFLへの飛び級を目指す上では予選通過は絶対条件だった。

 初戦は群馬県リーグ1部に属する群馬教員。勝てば2回戦では前回の全国社会人大会1位で現在関東リーグ1部で1位を走っているFC Koreaとの対戦が決まっていた。

 初戦は栃木県にある会場で行われた。VONDSとしては先週のリーグでの大勝、また今回はカテゴリーが下の相手という事もあり、モチベーションの低下が懸念材料だった。そのようなことは如実に現れるもので、少し前の時期から国体候補選手がチームから離れて練習していた中、ここまで主力で活躍していたMFの中村がウォ―ミングアップ中に怪我をしてしまうという最悪の事態が起きていた。

プロとアマチュアの違いといえば、モチベーションや気持ちのコントロール、自己を管理する力だが、やはりここが今のVONDSにはまだ足りない。

 相手が下のカテゴリーだろうと、最善の準備をして臨み、結果を出さなければならないが、次の試合に合わせた雰囲気になってしまう。もちろん自分がそこを管理するのだが、その緊張感の振れ幅がプロは小さく、アマチュアは大きいというのが、自分の印象だった。

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