遠藤保仁の“切り札”起用の原点を探る。灼熱の中東で見せた攻撃センスの真骨頂と冷静な試合コントロール

ガンバではFWのような位置で出場。ザックジャパンでも後半から投入されるなど、遠藤の攻撃力を活かした“切り札”としての起用が増えている。ガンバでは西野体制時代にも見られたが代表ではこのような使われ方は初。原点はどこにあるのか?

2014年03月14日(Fri)10時56分配信

text by 元川悦子 photo Asuka Kudo / Football Channel
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「(オマーンは)力のあるチームなので、先制点を取られると厄介な感じ」

遠藤保仁の“切り札”起用の原点を探る。灼熱の中東で見せた攻撃センスの真骨頂と冷静な試合コントロール
遠藤保仁【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 長谷川健太監督が就任した2013年からガンバ大阪でFWや攻撃的MFの攻撃的ポジションで起用されることが多くなった遠藤保仁。「ヤットは前に置いた方がより持っている攻撃的センスを生かせる」と指揮官も太鼓判を押している。

 そんな長谷川監督の起用法を踏襲したのか、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督も彼を攻撃の切り札として起用する機会が急増している。顕著な例は2013年11月のオランダ・ベルギー2連戦だ。

 オランダ戦では長谷部誠と山口蛍のボランチコンビが先発。前半いっぱいで長谷部が退き、遠藤が入って山口とコンビを組んだ。ベルギー戦も同じスタメンで、今度は山口が下がり、後半からは長谷部と遠藤の鉄板ボランチが復活。

 いずれの試合でも相手の疲労度が高まったこともあって、遠藤はかなり高い位置を取り、本田圭佑らと絡んで攻撃の流れを引き寄せ、お膳立てする役割を担っていた。遠藤はチームに新たな攻めのバリエーションをもたらしたのだ。

 ザック監督が遠藤を攻撃のテコ入れ役として使った試合は以前にもあった。それが2012年11月のW杯アジア最終予選・オマーン戦だった。オマーンには同年6月の最終予選初戦で対戦し3-0で圧勝している。しかしアウェイ戦は全く環境が違った。

 11月というのに現地の気温は35度超。ロシアの本田は気温差40度、他の欧州組も国内組20~30度の気温差の中、戦わなければならなかった。遠藤もそのあたりには気を使っていた。

「オマーンには前回も苦しめられましたけど、勝ち点3を取りに行きたいです。力のあるチームなので、先制点を取られると厄介な感じ。極力、自分たちの方が先に点を取って、優位に持っていければと思います」と注意深く試合に入ろうとしていた。

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