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日本代表 10年前

W杯で勝ち抜くためにどう戦うべきか? グループ3戦の展望から考察する日本代表のテーマ

日本がW杯で対戦するのはコートジボワール、ギリシャ、コロンビアだ。ブラジル大会は日本代表にとってどのような舞台となるのか? グループCの未来を考察する。

text by 西部謙司 photo by Kenzaburo Matsuoka

【サッカー批評issue66】掲載

難しいグループで恵まれた対戦順

 うん、なかなかいいんじゃないの。

 同じグループに入った4ヵ国の人々がそう言っているなら、それは疑いなく少しもよくない組み合わせである。

 コートジボワール、ギリシャ、コロンビア。ブラジルW杯グループリーグで対戦することが決まった相手に、日本が勝てないチームは1つもない。だから勝ち抜けのチャンスは十分ある。

 ただ、残りの3チームにとってもそれは同じである。3強1弱の「死のグループ」よりマシだが、4強ないし4弱というのも同じぐらい難しい組み合わせなのだ。

 しかし、対戦順はいい。自由に選べるとしてもこの順番を選ぶのではないか。

 まず、グループで最も強いコロンビアと3戦目というのがいい。それまでの結果によっては引き分けでもオーケー、ひょっとしたら負けても構わない試合になるかもしれないからだ。

 コロンビアが勝つ必要がなくなってメンバーを落としてくるかもしれない。逆に2点差で勝つしかないなど最悪の事態に陥る可能性もあるが、楽観的に考えれば3戦目にコロンビアは助かる。

 ギリシャと2戦目というのもいい。対戦する3チームの中では最も相性が悪く、やりにくい相手だ。セルビア、ベラルーシに連敗した試合を思い起こせば、日本が守備を固めたギリシャを簡単に攻略できるとは考えられない。

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