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香川真司 10年前

チーム内最長12.4キロを走った香川、マンU監督も称賛。「素晴らしい決定機を演出。実力を最大限発揮」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

献身的にチームを支えていた香川。チームで最長距離を走る

チーム内最長12.4キロを走った香川、マンU監督も称賛。「素晴らしい決定機を演出。実力を最大限発揮」
香川真司【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 BBCマッチオブザデイでは解説者のアラン・シアラー氏とレオナルド氏がルーニーの先制点とベッカムが1996年のウィンブルドン戦で記録したゴールを比較した。

――アラン・シアラー氏(元ニューカッスルFW/イングランド代表)

「ルーニーの先制点は素晴らしい視野と技術から生まれたセンセーショナルなゴールだった。ルーニーとベッカムのゴールは両方とも信じられないほど素晴らしいものだが、ルーニーのボレーの方が難しいシュートだと言える」

――レオナルド氏(元ACミランMF/ブラジル代表)

「ベッカムのゴールの方がネットにきれいに突き刺さったから美しいと言えるが、シアラーの言う通り、ルーニーの方がボレーだったから難しいと言える。ベッカムのボールは地についていて時間もあったが、ルーニーのボールは宙に浮いていたし、素早く本能的に打ったシュートだった」

 このように、試合後の現地評はルーニーのロングシュート一色に染まったが、EAスポーツの公式スタッツによると、試合中にユナイテッドで最長距離を走ったのは12.4キロを記録した香川だった。

 左サイドでのプレーも、中央のマタや前線のルーニーと連携し、中央へ流動的に動くことで克服した感も出てきた。試合終了直後、香川はマタに代わって途中出場したウェルベックに自分が求めるプレーをジェスチャーで示すなど、積極的な姿勢も見せた。

 オリンピアコスとのチャンピオンズリーグ16強第2戦に劇的な逆転勝ちを収めて8強進出を果たしたユナイテッドは、公式戦2連勝で勢いに乗った。自信を深めた状態で25日にホームで行われるシティとの「マンチェスター・ダービー」に臨むが、モイーズ監督に存在感を示した香川の連続起用もチーム好調のカギを握りそうだ。

【了】

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