フットボールチャンネル

イタリアメディアが見た日本。「事実上敗退」「スピードが単調で遅い」と厳しい評価。ザック戦術にも苦言「人は替えても戦術」

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

「コロンビアとコートジボワール、どちらが来ても怖い」というトーン

イタリアメディアが見た日本。「事実上敗退」「スピードが単調で遅い」と厳しい評価。ザック戦術にも苦言「人は替えても戦術」
「サントス監督は4-4-1に修正して組織を固め、これで中盤の当たりにも耐えることが出来るようになった」と報じている【写真:Getty Images】

 コリエレ・デッロ・スポルトでは「日本はほぼ敗退。コロンビア相手には奇跡が必要になる」とはっきり報じられていた。

「最初の時点では日本の方が優勢だった。リズムも、スピードもあり、組み立てでもピッチの幅を良く使っていた」が、そんな試合の様子が変わったのは「カツラニスの退場。これでサントス監督は4-4-1に修正して組織を固め、これで中盤の当たりにも耐えることが出来るようになった」としている。

 そしてレポートでは「大久保が後半24分のビッグチャンスでボールを高く打ち上げてしまい、内田もギリシャのCB陣が開けたミスにつけ込むことが出来ず、至近のチャンスに狙いを定めることが出来なかった」とひとしきり日本がチャンスを決めきれなかった様子を報じ、最後は「これで日本は事実上敗退が決まった」と身もふたもなく結んでいた。

 この試合、イタリアで生中継を担当していたのは衛星TV局のスカイ。イタリアが決勝トーナメント進出の場合にC組1位ないし2位と当たる可能性があるが、日本vsギリシャ戦前の時点ですでに「コロンビアとコートジボワール、どちらが来ても怖い」というトーンで報道を行っていた。結局試合はドローになり、実況のアナウンサーは「このドローはどちらにとっても役に立ちません」と報じていた。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top