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なぜ10人の相手を崩せなかったのか? キャプテン長谷部が語るギリシャ戦で足りなかったこと

text by 元川悦子 photo by Getty Images

コロンビアは「力を出せる相手。攻撃の部分でできるという自信もある」

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長谷部はリーダーとして悪い流れを変えられるか【写真:Getty Images】

 2試合終わってわずか勝ち点1というのは、彼らも想定しなかった苦境だろう。すでに自力のグループリーグ突破はなくなり、24日の最終戦・コロンビア戦で確実に勝ち点3を挙げ、コートジボワールがギリシャに引き分け以下で終わることが、ベスト16入りの絶対条件となる。

 そのハードルがいかに高いかをキャプテン自身も痛感しているに違いない。

「前半の11対11の時までは自分たちの形を作れていましたし、その手ごたえはある。相手が10人になってからのサッカーは改善点もありますけど、とにかく前半のようなサッカー、アグレッシブに前から行くプレーをコロンビア戦でやるしかない。

 コロンビアはどんどん(前へ)来てくれるチームなので、がっぷり四つというか、打ち合いになるだろうし、それは自分たちにとっての望むところというか、力を出せる相手じゃないかと思います。しっかり勝負したいし、次は攻撃の部分でできるという自信もあります」と彼はサバサバとした様子で話した。

 コロンビアは2試合終了時点で1次リーグ突破が決定。第3戦は主力を休ませ、ガラリとメンバーを変えてくるかもしれない。そういう意味ではつけ入るスキはありそうだが、逆に日本を意識してやや守備的に来ることも考えられる。

 そういう想定外の事態が起きても、自分たちのスタイルを貫けなければ、この4年間は無意味なものになりかねない。長谷部がザックジャパンのリーダーとして悪い流れを変えられるか否か。今こそ真価が問われる。

【了】

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