フットボールチャンネル

大久保が日本の攻め方に苦言。「中を崩せずサイドに行ってしまう。相手はでかい、勝てる訳ない」

text by 河治良幸 photo by Getty Images

自ら代表を退くつもりはない

 そう語る大久保も1トップとして味方の効果的なパスやコンビネーションを発揮できなかった責任はある。前日に彼が見えている絵と周りのギャップがないか聞いたところ「見えていると思うし、そこは心配していない」と語っていたが、コロンビア戦では引き出すことができなかった。

 逆にコロンビアは組み立てこそシンプルだが、バイタルエリアを鋭く突いて日本のディフェンスを脅かした。ジャクソン・マルティネスとアドリアン・ラモスというヘディングの強い選手を2人配置しているにも関わらずだ。途中出場のハメス・ロドリゲスがボランチの間を突き、マルティネスのフィニッシュを演出した2点目は象徴的だった。

「(コロンビアは)中に入っていって、そこから前に出てきますからね。中、中に来たらこっちも怖いし、実際それでやられていますから。今大会はそこに尽きると思います」と大久保。そういう現実を目の当たりにしたからこそ、日本の可能性を感じ取ったという。32歳となったが、自分で代表から身を引くつもりなど全くないようだ。

「監督によってやり方も違うかもしれないから、それでまた違ったチームになると思います」と語る大久保だが、理想は川崎フロンターレで追及しているサッカー。つまり、相手の守備を自在性の高いパスとコンビネーションで翻弄し、中から崩して行くスタイルだ。

「パスサッカーをやるならそうだと思いますね。それができれば面白い。ポゼッションするなら、あれがサッカーだと思いますし、より攻撃的にできると思います」

【了】

関連リンク

代官山蔦屋書店、初のサッカートークイベントついに開催!
【ダイジェスト動画】日本、コロンビアに1-4と大敗 グループリーグ敗退が決定
【ダイジェスト動画】コロンビア戦終了後 日本代表・長谷部誠インタビュー
Fチャンワールドカップ2014ブラジル大会特設ページ
遠藤保仁、W杯を語る。日本サッカーが手にした知性
日本代表・山口蛍の『判断力』の磨き方
前セレッソ大阪監督『レヴィ―・クルピ』名伯楽が初めて明かす「若き才能の磨き方」
タイトルという形で恩返しを
柿谷曜一朗のサッカースーパーテクニックバイブル
大久保嘉人のサッカー攻撃テクニックバイブル
サッカー日本代表 きゃらぺた エンブレムVer.

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top