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6選手が出場なしだった日本。“精鋭たち”を活用できなかったザック。ザックの信頼を得られなかった選手にも責任

text by 河治良幸 photo by Getty Images

「若手、ベテラン、中堅が絡むことでチームの質も高くなる」

6選手が出場なしだった日本。“精鋭たち”を活用できなかったザック。ザックの信頼を得られなかった選手にも責任
ザッケローニ監督の選考や采配にだけ責任を押し付けるものではない【写真:Getty Images】

 ただ、ザッケローニ監督の選考や采配にだけ責任を押し付けるものではない。酒井高徳は「疲れた時にサブが代わっても、同じ様なプレーをして結果を出せるチームがどんどん強くなってくと思うし、日本はそういった面で少し足りない部分があった」と自分たちの実力不足を認める。

 どんなチームでも最終的にはスタメンとサブが出るわけだが、日本の場合、特にSBは高いレベルの競争の中で酒井宏樹や酒井高徳が、監督がギリギリまで頭を悩ませる、あるいはコンディションに不安があった時に取って代わる存在になれなかったと見られる。

 本質的には主力のセカンドトップとタイプの違う齋藤にしてもそうだ。清武の場合はニュルンベルクにおけるシーズン終盤からキャンプにかけて、そもそも調子の部分で主力を下回っていた印象が残る。

「若手、ベテラン、中堅が絡んで行くことで選手層が厚くなって、サブの人の実力が埋まってくることで、チームとしての質も高くなっていくのかなと思います」と酒井高徳。

 監督が代わればスタイルや選手の基準も変わってくるが、全てのポジションで高いレベルの競争をしていき、それを監督が選手層に還元していくことはチーム強化の必要条件だろう。

【了】

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