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【W杯・試合採点】オランダ対メキシコ(ベスト16)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

オランダ対メキシコ 寸評

 決勝トーナメント1回戦、オランダ対メキシコの、旋風を巻き起こした3バック対決は、やや均衡した展開になる。お互いの最終ラインや中盤が集中して守っているために、両軍共にボックス内に侵入できない。

 前半が終了し、後半に入って、ようやく試合は動きはじめる。後半3分、ドス・サントスの見事なミドルで、メキシコが先制する。オランダは、得点が必要な状況になり、名将ファン・ハール監督が動きはじめる。攻撃的な選手を投入し、中の選手のポジションを変え、フォーメーションを当初の5-2-1-2から、4-2-3-1にかえる。

 それでも、点が決まらないと、さらに3-5-2に変更して、攻勢にでる。一方、メキシコのアギーレ監督は、1点を守り切ろうと、前線の人数を減らし、中盤を厚くする。

 両チーム共に、理に適った采配ではあったが、サッカーの神様はアグレッシブな交代策をとったオランダに微笑む。後半43分、交代選手のフンテラールの落としから、スナイデルがゴール。そして、終了間際の49分、ロッベンがPKを獲得し、フンテラールが決めて逆転に成功。土壇場の得点でオランダが2-1の逆転勝利、準々決勝進出を決めた。

(文:内藤秀明)

【了】

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