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日本代表 10年前

長友「アグレッシブで素晴らしいサッカーが見せられる」。ブラジルでの号泣から2カ月、アギーレ体制に手応え掴む

ブラジルW杯での惨敗に涙を流した長友佑都。コートジボワール戦では相手の徹底した対策になす術無く封じられたものの、アギーレ体制ではその課題もクリアしていこうという強い意欲を持っている。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「人間的にもホント素晴らしい監督」

 2014年ブラジルW杯で惨敗を喫し、コロンビア戦翌日のイトゥで人目をはばからずに号泣した長友佑都(インテル)。

長友「アグレッシブで素晴らしいサッカーが見せられる」。ブラジルでの号泣から2カ月、アギーレ体制に手応え掴む
2014年ブラジルW杯で惨敗を喫し、長友佑都は一時は代表引退も頭をよぎったというが…【写真:Getty Images】

 一時は代表引退も頭をよぎったというが、「このまま辞めたら逃げたことになる」と気持ちを奮い立たせて4年後の2018年ロシアを目指す覚悟を決めた。そして新シーズンのインテルで再出発を切り、新たな気持ちで今回のアギーレジャパン初合宿に戻ってきた。

「スタッフの方、監督も含めてすごくいい雰囲気を作っているなと思っていて、ホントみんな集中して練習もできているので、雰囲気的にもメリハリがあっていいと思います。

 アギーレ監督は厳しい方と聞いていたんで、壁も作るんじゃないかなという印象はあったんですけど、そんなことはなくて、監督から冗談を言いながら選手にも近づいてきて下さるし、周りのスタッフにも気を使える監督なんで、人間的にもホント素晴らしい方だなというのはあります。まだ2日しか過ごしてないですけど、そういうのは感じました。

 新しいメンバーも加わって、彼らからいろんな刺激を受けたいなっていうのもある。Jリーグの話だとかいろいろ聞いてます」と長友は本来の明るさを取り戻したように、前向きに語っていた。

 実際、東福岡高校の後輩に当たる坂井達弥(鳥栖)と話をしながら練習場に現れるなど、新戦力とも垣根を作らずにコミュニケーションを取っている。2008年5月のコートジボワール戦(豊田)で岡田武史監督率いる日本代表に初招集された時のことを、彼は今一度、思い出しているのかもしれない。

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