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日本代表 10年前

“キャプテン”本田、黒星に不完全燃焼も責任感。「気持ちを抑えながら、お互いがお互いのパートでしっかり任せ合う」

ハビエル・アギーレ監督の初陣となったウルグアイ戦、キャプテンマークを巻いたのは本田圭佑だった。新たな監督の下、右ウイングという新たなポジションに主将として臨んだ初陣で何を思ったのだろうか。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「責任感はもちろん感じました」

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キャプテンマークを巻いた本田圭佑【写真:Getty Images】

 ハビエル・アギーレ監督率いる新生・日本代表の初陣となった5日のウルグアイ戦(札幌)。

 2010年南アフリカW杯から4年間、キャプテンマークを担ってきた長谷部誠(フランクフルト)が負傷離脱し、誰がキャプテンになるか注目されたが、その大役を担ったのは、長友佑都(インテル)でも吉田麻也(サウサンプトン)でもなく、攻撃の大黒柱・本田圭佑(ACミラン)だった。

「今日のミーティングで監督から言われました。責任感はもちろん感じましたけど、まあマコ(長谷部)がいなかったんで。マコがいたらマコが巻いていたのかなと思っています。

 キャプテンになるといろいろあるでしょ。こういう場(取材ゾーン)で喋らなかったらみなさんにも言われるし、面倒というか、義務みたいのが発生しちゃうじゃないですか。

 僕は割と自由に行きたいし、自分自身のパッションを大事にしている。それを押し殺しながら長谷部さんみたいに毎回、キャプテンらしい振る舞いができる保証がないので(苦笑)。

 そういう意味で、僕は今のところマコが一番ふさわしいと改めて思っています」と彼自身は多少なりとも重圧を感じながらピッチに立ったようだ。

 2014年ブラジルW杯で惨敗を喫し「世界で勝つための新たな物差しを作らないといけない」と神妙な面持ちで吐露した本田にとって、新体制の重要な一歩となるこのゲームは特別な意味を持つものだった。

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