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ラームに平均以下、エジルに最低点も。ドイツ人選手に並ぶ厳しい評価、求められる“世界王者”としての高い質

text by 本田千尋 photo by Getty Images

現地紙ではドイツ人選手への厳しい評価並ぶ

 7月にブラジルの地でドイツ代表が優勝して以来、ドイツメデイアは各所属クラブに戻ったW杯で優勝したメンバーを「世界王者(weltmeister)」という言葉で形容するようになった。

 W杯優勝メンバーなのだから当然と言ってしまえば当然なのだが、どうやらそれは単なる呼称に留まるものではないらしい。つまり「世界王者に相応しいプレーをしているか、していないか」という視点が、試合後の採点に反映されるようになっているところがある。

 ビルト紙は両チームのメンバー合わせて最高点の「1」を「世界王者」のボアテングに付与した。その一方で例えば、17日付の同紙によるCLドルトムント対アーセナル戦の採点では「『世界王者』は見受けられなかった」とされてエジルは最低点の「6」を付与されている。

 イングランド王者を相手にしたバイエルンで先発したブラジルW杯ドイツ代表のメンバーは、ノイアー、ボアテング、ラーム、ミュラー、ゲッツェの5名である。ビルト紙によるボアテングを含む5者の採点は次のとおり。ノイアー「3」、ボアテング「1」、ラーム「4」、ミュラー「3」、ゲッツェ「4」。

 18日付のキッカー紙による対マンチェスター・シティ戦での件の5名に対する採点は次のとおり。ノイアー「3」、ボアテング「1」、ラーム「3.5」、ミュラー「4」、ゲッツェ「3.5」。

 とりわけラームについては、90分間を通して安定したパフォーマンスを見せたにもかかわらず、ビルトが「4」、キッカーが「3.5」と少し厳しい印象を受ける。

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