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本田圭佑 10年前

「外科医のメスのように正確で鋭い左足」。一夜明け、本田へ賞賛の嵐。決定的な活躍で辛辣な地元紙を唸らせる

2-2のドローに終わったエンポリ戦、地元紙は総じて同点ゴールを挙げた本田圭佑に高評価を与えている。4試合で3得点目を決めた得点力に加えて守備でもチームに貢献。今やミランに欠かせない存在となっている。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

「穴埋め職人」。チームの失態を埋めた存在

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地元紙は本田圭佑に高評価を与えている【写真:Getty Images】

「TORRES-HONDA…I TAPPABUCHI」(トーレスと本田、穴埋め職人だ)。

 エンポリ戦から一夜明けた、ガゼッタ・デッロ・スポルトの一面見出しである。”tappabuchi”という言葉には修繕屋という類いのニュアンスがあるが、得点者2人をチームの失態を埋めた存在として誉め称えたというわけだ。一面で本田の名が大きく踊ったことは、開幕ゴールを挙げたラツィオ戦でもないことだった。

 またコリエレ・デッロ・スポルトも、2面のマッチレビューで本田とトーレスの名前を大きく掲げ「トーレスと本田、ミラン追いつく」と見出しを立てた。見出しは読者の目を引くことを意識して作られるため、伝えられるのはまずチーム、そして名の通ったスター選手となる傾向がある。

 本田の名がこういった形で賞賛されたことは、ゴールを着々と挙げ、決定的な活躍を続けていることで認められていることの証左でもある。

 以下は各紙の評価及び評点。

 ガゼッタ・デッロ・スポルト 7

「これでゴールを挙げることが出来なかったのはユーベ戦のみ。ただそのユーベ戦では、ブッフォンを脅かしたただ一人の選手でもあった。非常に正確な左足で同点にした後は、直接FKであわや3-2となる逆転ゴールも決めそうになっている」

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