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日本代表 10年前

「1トップで勝負」。ストライカーとして決意を新たにした岡崎。絶対的存在となるために「自分主導でやりたい」

アルベルト・ザッケローニ監督の下では不動のレギュラーだったものの、本職ではない右サイドで起用された岡崎慎司。一方で、クラブではセンターFWとして得点を量産。アギーレ新体制では本職でのプレーを第一に考えている。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「マインツでゴールを決められているのは集中力が大きい」

「1トップで勝負」。ストライカーとして決意を新たにした岡崎。絶対的存在となるために「自分主導でやりたい」
今季の岡崎慎司は第7節終了時点でブンデス得点ランキングトップに立つ5点を挙げている【写真:Getty Images】

 2014年ブラジルW杯ではコロンビア戦(クイアバ)で何とか1点を奪ったものの、昨季ブンデスリーガ15得点を挙げた得点感覚を発揮しきれなかった岡崎慎司(マインツ)。

 ザックジャパンで4年間を通して右サイドで使われ続けたことにも限界を感じ、「次の4年間はマインツと同じ1トップで勝負したい」と決意を新たにした。

 しかし、アギーレ監督率いる新生・日本代表の初陣となった9月のウルグアイ戦(札幌)では左サイドからスタート。この試合では本田圭佑(ミラン)との2トップでも起用された。

 続くベネズエラ戦(横浜)では後半からやっと1トップで起用されたものの、新指揮官から完全に1トップ要員と位置づけられたとは言い切れない扱いだった。

 こうした悔しさが、今季のマインツでの爆発につながっている部分は少なからずあるはずだ。今季の岡崎は第7節終了時点でブンデス得点ランキングトップに立つ5点を挙げ、より一層、存在感を高めている。

「(点取り屋としてのクオリティが上がっている?)余裕っていうのはちょっとずつは出ていると思うし、その分、失敗もあるけど、焦らずに、ちゃんと自分の狙いを持ってやれるかってところができているのかなと思います。

 もちろん、さらにプレッシャーが増した時にどれだけできるかってところが自分での課題だと思う。そこは次のジャマイカ戦、ブラジル戦で出せればいいと思います。

 マインツで冷静にゴールを決められているのは、集中力っていうのが大きいと思いますね。何も考えずにキッチリゴールが決まるまでボールを見ているのが大きいし、それを続けられることが大事だと思うんで。

 何試合かだけできて、その後できなかったってことは自分の中でよくあるし、これを続けられるようにしたいです」と彼は今の勢いを一過性のものに終わらせないようにするつもりだ。

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