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長友佑都 9年前

インテルに、長友に訪れた正念場。勝利を取り戻すため、マンチーニのハイレベルな要求に応えられるか

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

ウイングかサイドハーフの補強を求める指揮官

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長友にも正念場が訪れている【写真:Getty Images】

 チームとして、コンセプト通りの戦いは出来ている。ただ、それが持続しないのが現在のインテルの問題だ。もっともこれは監督の采配に関わらずここ数年引きずっている悪癖なのだが、いずれにせよこれを解決しなければ好成績は望めない。

 長友については、新監督の戦術にはまった動きは出来た。終盤になってもスピードを落とさず上下動が出来ているから、コンディションもかなり戻っている印象がある。ただやはり、攻め込んで行った先に攻撃の精度が欲しい。

 ウディネーゼ戦では終盤にドドが故障してダンブロージオが入ったが、彼は同点にされた後からずっとアップを続けていた。

 いざ交代というタイミングでドドがケガをしたが、「右か左かどちらかいいか」と監督に聞かれていたという。サイド攻撃にテコ入れをしようという意図があったことは確かだ。

「冬の補強でマンチーニはウイングかサイドハーフを要求し、4-2-3-1か4-3-3に修正することを希望している」と地元メディアではもっぱらの噂だが、少なくとも当面は(1月の移籍市場オープンまであと2試合だが)サイドアタックはサイドバックに一任されることになる。

 その一方で指揮官は「DFは守り、MFは組み立て、FWは点を取る。この基本を忘れてポジションを崩してはならない」と各選手にバランスを厳命する。攻守両面でのハイレベルな要求に応えて、勝利に貢献できるか。インテルの各選手に、そして長友に、正念場が訪れている。

【了】

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