フットボールチャンネル

日本代表 9年前

「心の整理はできている」。アギーレ八百長問題も大会に集中。豪州での爆発を誓う香川

日本代表は29日、アジアカップへ向けた国内合宿を開始。ハビエル・アギーレ監督の八百長疑惑が騒がれている中でのスタートとなったが、香川真司は自らの不振脱却のためにも集中して大会に臨む意思を示した。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

八百長疑惑の中で始まった国内合宿

20141118_aguirre_getty
アギーレ監督はミーティングで、選手たちに事情説明を実施した【写真:Getty Images】

 ハビエル・アギーレ監督の八百長疑惑が取りざたされる中、29日から2015年アジアカップ(オーストラリア)に向けた国内合宿が始まった。17時半からのトレーニングを前に、指揮官はミーティングで選手たちに事情説明を実施。

「監督は『私は本当にサッカーを愛している。私もサッカー人だし、サッカーに対する裏切りはしない』と。僕たち選手もサッカー人というか、サッカーバカみたいなもんなんで、そこは通じるところがありました」とキャプテン・長谷部誠(フランクフルト)はアギーレ監督のコメントを引用して、改めてチームが結束したことを強調。

 一体感を持ってアジア2連覇に向かっていくことを強く宣言した。

 今回の合宿は年末にもかかわらず、異常な数のメディア関係者が千葉県内のグランドに集結。現場は一種独特の雰囲気に包まれた。しかし、短パン姿で現れた指揮官は時折、笑顔ものぞかせながら、清々しい表情でトレーニングを見守っていた。

 初日はプレミアリーグ出場のため1月3日に遅れて合流する吉田麻也(サウサンプトン)を除くメンバー23人と、サポートメンバーの牲川歩見(磐田)と中島翔哉(FC東京)の合計25人が参加。

 センターサークル内でのボールを使ったウォーミングアップや狭いエリアでの4対2、3対3のサッカーバレーなどが1時間半に渡って行われた。が、ピッチ上に八百長問題の影響は全く感じられなかった。

「ミーティングではこの前(27日)の会見で話したことと全く同じことを繰り返した。何か質問がある人がいればどうぞと問いかけたが、何もなかった。選手たちも落ち着いて聞いていた。

 そのミーティングが終わったらサッカーの話だけをしようと彼らには言った。今日もピッチでトレーニングをしただけだ」とアギーレ監督は堂々たる様子で選手からの信頼を改めて口にした。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top