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UAE記者が母国の金星を大絶賛「優勝に相応しいチーム」、「UAEは止まらない」

text by 編集部 photo by Getty Images

UAE記者が母国の金星を大絶賛「優勝に相応しいチーム」、「UAEは止まらない」
日本に勝利して歓喜するUAEの選手たち【写真:Getty Images】

【日本 1-1(PK4-5) UAE アジア杯準々決勝】

 AFCアジアカップの準々決勝、日本対UAEの試合が23日に行われ、日本代表はPK戦の末に敗戦。目標としていた連覇は達成できず、ベスト8で敗退となった。UAEの地元メディアや中東メディアはこの試合をどのように見ているのだろうか。

 自国開催だった1996年大会以来のベスト4進出を決めたUAE紙『エマラタリオウム』のカメラマン、オサマ・アブガニム氏は「良い勝利だった! 多くの人が『アジアNo.1の国に勝てればいいな』くらいに思っていた。他のチームは日本を恐れたが、UAEは違った。勝利のためにプレーしたし、勝てた。シンプルなことだ。我々は優勝に相応しいチームだよ」と金星を挙げたチームを称賛した。

 世界規模のスポーツネットワーク『beINスポーツ』のヨルダン人レポーター、ワファ・ソクァル氏は、日本を「上手くて規律のあるチーム。いい監督もヨーロッパで活動している選手もいる」と高く評価する。

 一方、「サッカーはたまに『運』が必要。日本は運を持っていなかった。後半終了10分前に生まれた(柴崎の)ゴールはラッキーだったかもしれないが、本田のPK失敗は…アンラッキーだった」と30本以上のシュートを放ちながら2点目を奪えず、最後は中心選手2人のPK失敗で敗れた日本の運のなさを嘆いた。

 印象に残った選手について問われると、2人とも本田圭佑の名前を挙げた。ソクァル氏は「120分間ボールを支配して、ゲームをコントロールして、中央でもサイドでも何でもやれた。でも決定機は…それはストライカーの本音だ。本田のようなストライカーにはいいチャンスがなかった」とUAE守備陣の奮闘とシュート精度が勝負のカギになったと分析。

 アブガニム氏は「今日の本田はあまり良くなかったね。香川はPKを外した。酒井はいいパスでチャンスを作ったし、いい印象だったが」と本田以外に2人の名前を挙げて日本戦を振り返った。

 今大会はベスト4に中東2ヶ国が残った。それについてソクァル氏は「今大会は9ヶ国が(中東から)参加するので、準決勝に2チームが必要だと皆が言っていた。それは実現したが、想像した形ではなかった。UAEはベスト4に値するチームだったが、イラクは驚きだ。もちろんいいことには間違いないよ」とUAEよりもイラクがイランを破ったことに驚いている様子。

 さらに「誰でも2007年の決勝戦(サウジアラビア対イラク)を予想しなかった。今日は素晴らしいUAEを見た。日本に勝てたのは異例のことだからね。イラクも良い結果を出し続けて欲しい」と中東同士の決勝戦に期待を寄せた。

 前述のアブガニム氏も「次はオーストラリアとの対戦だが、その試合もチャレンジだ。UAEは止まらない。『ノー』という答えは受け入れられない。 彼らは勝ちたがっているし、我々は彼らを信じる」と母国の決勝進出と初優勝に向けて士気を高めている。

【了】

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