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“2度目の開幕”を迎えるブンデスリーガ。欧州大会、残留争い…それぞれの目標へ準備を進める各クラブ

ブンデスリーガの後半戦開幕が近づいている。ドイツを離れて合宿を行った各クラブは続々とホームへ帰還。それぞれの目標へ向けた準備を進めている。香川真司の所属するドルトムントは、残留を決めることができるだろうか。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

5-3-2の整備を進めるシャルケ

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内田篤人が所属するシャルケは5-3-2の整備を進めている【写真:Getty Images】

 2度目の開幕が近づいている。クリスマスから1月下旬まで、およそ1ヶ月間の中断期間を挟んで、前半と後半に分かれるブンデスリーガは、いわゆる2ステージ制と取れなくもない。

 もちろん王者は、純粋に年間を通した最多勝ち点数によって決められる。シーズン終了時に前半と後半、それぞれの首位チーム同士によるプレーオフが行なわれることはない。それでも長いようで短いような中断を挟めば、再開するリーグ戦は、また新鮮さを取り戻すことになる。

 シャルケの練習場では、冬季合宿から戻ってのチームを一目見ようと、人々が練習場に足繁く通っている。数と熱気では最初の開幕には及ばないが、ファンのシャルケというクラブへの愛は、確かに静かに息づいている。内田篤人に、「ウシ!」と威勢のいい声が飛ぶ。

 チームも準備に余念はない。ディ・マッテオが持ち込んだ5-3-2の整備を綿密に進めている。3CBの左には、早速新加入のナスタシッチが入った。中央のキルヒホフ、右のヘーヴェデスとともに3バックを形成する。

 左のウイングバックに入ったフクスとの連係に少し課題は残していたが、呼び主ディ・マッテオの戦術への適応は順調に進んでいるようである。

 レバークーゼンの練習場でも、ファンの目の前で選手達は、シュミットの理念が色濃く反映されたトレーニングに励んでいる。メニューは余計なことは削ぎ落とされ、無駄のない印象だ。

 狭いエリアでの6×6によるミニゲームでは、いったん全員がハーフコートに入る形で攻撃と守備が開始され、攻守の切り替えの速さに磨きを掛けていた。シュミット戦術の象徴であるベララビは好調を維持している。相手2人を同時にシュートフェイントで尻餅をつかせては、鋭くゴールを突き刺した。

 シャルケはドーハで、レバークーゼンはフロリダでと、冬のドイツを離れて行なった合宿を打ち上げたブンデスリーガの各クラブは、続々とホームに帰ってきている。

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