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中村憲剛インタビュー「リーガは勉強になるし、ゴールシーンから良いイメージを貰える」

text by WOWOW photo by Getty Images , WOWOW

アトレティコが追い上げるには気持ちが必要

――先ほど「面白い」とおっしゃっていたレアル・マドリーの今シーズンはどう見ていますか?

中村:公式戦22連勝を達成したので言うことは何もないですね(苦笑)。ただ、レギュラーとサブの間に差がある印象です。それでも、状況に応じたサッカーができるので、これからのタフな日程の中でも勝点を拾っていくはずです。

 他にレアル・マドリーで際立つのは、昨シーズンから監督を務めるカルロ・アンチェロッティの手腕です。MFディ・マリア(現マンチェスター・ユナイテッド)とMFシャビ・アロンソ(現バイエルン)が抜けて、最初は守備の組織に不安がありましたが、イスコとハメス・ロドリゲスの2人をうまく起用して組織の再構築に成功しましたね。

――昨シーズンの王者、アトレティコ・マドリーに関してはいかがでしょうか?

中村:2年前くらいからリーガ・エスパニョーラは「3強」が上位を争っていますが、アトレティコ・マドリーはもともと大崩れしないチームです。ここ2シーズンの中軸だった選手が何人か移籍したにも関わらず、現在(1月11日)3位にいるというのは素晴らしいですが、昨シーズンほどの強度はないと思っています。追い上げるのには気持ちが必要ですね。

――そんなアトレティコ・マドリーに1月の移籍市場でFWフェルナンド・トーレスが復帰しました。

中村:トーレスに関しては、厳しくも愛情のあるディエゴ・シメオネ監督の下で復活できるかですね。本人も今回の移籍に懸けていると思います。そんなトーレスの頑張りが周りの選手に良い影響を与えるのではないでしょうか。

――他に中村選手が今シーズンのリーガ・エスパニョーラで注目しているチームや選手はいますか?

中村:ビジャレアル、バレンシアがしっかりと上位につけているのはうれしいですね! 選手ではMFカニが好きなタイプです。あまり大きくないですが、スペイン人らしく、体幹が強くて重心も低く、アイデアもあります。1月からアトレティコ・マドリーに移籍が決まり、どういう風に使われるのか楽しみです。

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