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内田との日本人対決を振り返る香川「日本サッカーにとって大きいこと」

text by 編集部 photo by Getty Images

内田との日本人対決を振り返る香川「日本サッカーにとって大きいこと」
レヴィア・ダービーでの日本人対決は3年ぶり【写真:Getty Images】

【ドルトムント3-0シャルケ ブンデスリーガ 第23節】

 ドイツ・ブンデスリーガ第23節が現地2月28日に開催され、MF香川真司の所属するボルシア・ドルトムントはホームでDF内田篤人の所属するシャルケと対戦した。

 1963年のブンデスリーガ創設以降、両チームは通算85試合を戦い、対戦成績は30勝30敗25分と全くの五分だった。

 この試合ではドルトムントが3-0で快勝し、ライバルを一歩上回る31勝目を挙げている。

 試合後、先発出場した香川は「本当に今日はみんな集中して、連動して、相手よりも一歩早く動けていた」とリーグ戦4連勝となったダービーを振り返る。

 完敗となったシャルケの内田は「あのメンバーでどうやったら勝てねぇんだよ。すげぇな。逆にすげぇよ、勝てねぇの」と漏らし、前半戦の絶不調から復活しつつあるドルトムントの強さを称えた。

 前半はドルトムントを無得点に抑えたシャルケだったが、後半に入って香川が交代で退いた後に3失点を喫している。

 その展開を内田は「前半からシンジには大分やられていましたし、シュート数も大分あったし、ラッキーの部分もあったから、点取られるのは時間の問題かなっていうのは感じてましたけどね」と振り返り、「途中から、半分守備練習みたいな感じだったからね」とおどけるが、そこからは悔しさがにじみ出ていた。

 一方の香川は「自分が最後フィニッシュ、シュートに絡めるようにしていきたい」と、多くのチャンスをフイにした自身のプレーに対して反省を述べた。

 しばらく途絶えていた“レヴィア・ダービー”での日本人対決が、香川のドルトムント復帰で3年ぶりに実現した。

 昨年9月、シャルケのホームで行われた試合では、内田が先発出場したものの、香川は後半途中からの出場だったため、長い時間ともにプレーすることは叶わず。

 そんな中迎えたこの試合、香川が内田と同じピッチで違うユニフォームを着て長時間プレーするのを「あんまり覚えてない」と語るほど久々の対戦となった。

 香川はダービーマッチでの日本人対決について「お互いがこういったところでやることが代表にとっても日本のサッカーにとっても大きいことだと思う」と語ったが、2人がドイツへ移籍するまで“レヴィア・ダービー”を嬉々として観戦する日本人はどれほどいただろうか。

 日本サッカーの進歩を感じさせる“黄と青”のライバル対決。87回目の対戦はどちらが勝利をつかみ取るだろうか。ご近所同士の最高の関係は永遠に続いていく。

【了】

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