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ドルトムントとの頂上決戦、制するのは? ボルシアMGが示した「ペップ・バイエルンの倒し方」

今季、低迷するドルトムントは4日に迎えるホームでのバイエルン戦で勝機はあるのか? 昨季に続いて圧倒的な強さを誇る王者だが、ボルシアMGはすでに「ペップ・バイエルンの倒し方」を見出していた。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

清武の言葉を証明したボルシアMG

ドルトムントとの頂上決戦、制するのは? ボルシアMGが示した「ペップ・バイエルンの倒し方」
清武弘嗣【写真:Getty Images】

 清武弘嗣が感じたとおりだった。3月15日に行われたブンデスリーガ第25節、清武はハノーファーの一員としてボルシアMGと戦いながら、ピッチ上でこう思ったという。

「バイヤン(バイエルン)より強いな」

 選手を1人飛ばしてパスを長く繋いでいくスタイルを主な理由として、清武はボルシアMGが首位を独走するバイエルンよりも強いと感じた。

 その1週間後の第26節、ボルシアMGは敵地ミュンヘンに乗り込むと、見事バイエルンから勝利を奪う。清武の言うとおりの結果となった。

 ボルシアMGは、サイドアタッカーのハーンがラファエルと2トップを組むという変則的なスタイルで、王者バイエルンに挑んだ。全体的に引いて構えて、カウンターを主体とする。

 30分にラファエルのシュートをノイアーがキャッチミスして、ボルシアMGは先制に成功すると、その後も自陣を中心に粘り強く対応した。そして77分に、エリア内でクラマーの折り返しを再びラファエルが決めて、2-0のスコアでバイエルンに完勝する。

 バイエルンの指揮官グアルディオラは、試合後に「マヌ(エル・ノイアー)のせいで負けた訳ではない」と守護神を擁護しながら、「我々はこのゲームを分析して、国際試合開催による中断期間明けには連勝街道に戻るつもりだ」と述べている。

 そして中断期間明けの第27節、4月4日にバイエルンはアウェイでドルトムントとの一戦を迎えることになる。

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