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代表 9年前

代表の行方に一喜一憂の英国民。W杯の惨敗から立ち直ったイングランド代表、ホジソン監督続投の是非は?

text by 山中忍 photo by Getty Images

イングランド復活へ。ホジソン続投の是非は?

代表の行方に一喜一憂の英国民。W杯の惨敗から立ち直ったイングランド代表、ホジソン監督続投の是非は?
イングランド代表のロイ・ホジソン監督の契約延長の是非は?【写真:Getty Images】

 イタリアも過渡期にあるチーム事情は同じ。アントニオ・コンテ新監督は、対戦3日前のEURO予選とはイングランド以上にスタメンの顔ぶれを変えてきた。だがコンテは、3バックを基本とする戦い方は変えずに主導権を握り、より大きな手応えを親善試合で得ている。

 イングランドも後半は盛り返した。終了間際にはケインとルーニーの2トップに逆転ゴールのチャンスも訪れた。しかし、試合の流れが変わる最初のきっかけは、ハーフタイム直前にスモーリングが体調不良で交代を余儀なくされ、ジョーンズを最終ラインに下げて、ボランチにマイケル・キャリックを入れた変更。つまり、指揮官の意図ではなく偶然の産物だった。

 とはいえ、適地でのイタリア戦で引分けに持ち込んだイングランドは、昇り調子で試合を終えた。W杯後の全試合無敗も維持された。指揮官の契約延長ムードには少し水が差されたが、チームのムードは低下していない。

 代表に過敏な反応を見せがちな国民にとっては、ますますの盛り上がりには至らなかったが、一気に落ち込むこともなかったイタリア戦の結末は理想的だったとのかもしれない。ホジソンの続投もイングランドの復活も、その是非と可否は来夏の国際大会本番で測られるべきなのだから。

【了】

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