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「クロップとトゥヘルの間」。残り最大7試合、ドルトムントそして香川が成すべき使命

text by 本田千尋 photo by Getty Images

新レギュレーションがもたらした「7位」という目標

 この「クロップとトゥヘルの間」といった少し曖昧な状態の中でBVBは、あと最高でも7試合と残り少なくなった今季の戦いでどこを目指すのが最適なのだろうか。

 辞任発表直後の18日に行われたパーダーボルン戦の後で、シュメルツァーは「7位が我々の目標であらねばならない」と19日付のビルト日曜版にコメントを残した。

 ブンデスリーガでは通常、シーズン終了時の5位と6位にELの出場権が与えられる。ではシュメルツァーの言う「7位」とはどういうことなのか。

 DFB(ドイツサッカー連盟)公式HP、またBVB公式HPでも確認することが出来るが、15-16シーズンよりEL出場権について新しいレギュレーションが適用されるようになった。

 例えば、ポカール覇者がシーズン終了時のリーグ戦の順位を1位から5位の間で終えた場合、「7位」のチームにELの出場権が与えられるようになった。しかしこの場合、「7位」のチームは本戦出場のためには予選3回戦とプレイオフを勝ち抜く必要がある。

 仮に現在リーグ戦で1位のバイエルンと2位のボルフスクブルクがポカールの決勝に進んで、その順位のままリーグ戦を終えたとすると、ドルトムントは「7位」に入りさえすれば、予選からだがELの出場権を獲得することが出来るのである。

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