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「クロップとトゥヘルの間」。残り最大7試合、ドルトムントそして香川が成すべき使命

text by 本田千尋 photo by Getty Images

途絶えることは避けたい欧州カップ戦の収入

「クロップとトゥヘルの間」。残り最大7試合、ドルトムントそして香川が成すべき使命
ユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】

 もちろんドルトムントがバイエルンを下して決勝に進んだとしても、相手がボルフスブルクであれば変わらない。また、ポカールを制覇すればそのままELの出場権獲得となる。

 目下ブンデスリーガでドルトムントは勝ち点36の9位で、「7位」のブレーメンは勝ち点38と、差は2ポイントとなっている。残り5試合で、まだ8位ホッフェンハイム、「7位」ブレーメンとの試合を残していることを考えれば、EL出場権の獲得となる「7位」がやはり現実的な目標となる。

 現在ヨーロッパリーグのグループステージ参加賞金は240万ユーロ(約3億1000万円)で、チャンピオンズリーグのそれが1200万ユーロ(約15億5000万円)であることを考えれば割安感は否めない。

 それでもヨーロッパのトーナメントへの参加することによって得られる収入が途絶えてしまうことは避けたいところである。ドルトムントをCL、さらには決勝まで導いて、クロップが莫大な収入をもたらしたこともあって、昨年11月にはクラブの負債を完済したばかりであるだけに、なおさらのことだ。

 そうしたクロップの計り知れない功績を念頭に一試合一試合を戦い抜けば、シーズン終了時に「7位」の座に着くことは、決して不可能ではないはずだ。

【了】

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