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故意の暴力行為に処分なし。G大阪・岩下の処分は妥当か? いま一度「フェアプレー」の意味を考える

ガンバ大阪のDF岩下敬輔のプレーが波紋を呼んでいる。10日の広島戦、相手の清水航平に肘打ちをした。レフェリーは気づかず、試合中のカード提示はなし。サッカーファンが検証動画をアップしてはっきりとその場面が映っていたが、処分は厳重注意にとどまった。果たして、この処分は妥当か? フェアプレーの意味をもう一度考えるべきだ。

2015年05月13日(水)15時30分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images , Asuka Kudo / Football Channel
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「肘うち」と「踏みつけ」で違った世間の反応

故意の暴力行為に処分なし。G大阪・岩下の処分は妥当か? いま一度「フェアプレー」の意味を考える
ガンバ大阪のDF岩下敬輔【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 事件は突然起こる。10日に行われた明治安田生命J1リーグ1stステージ第11節、サンフレッチェ広島対ガンバ大阪の56分過ぎだった。

 セットプレーの流れでプレーが途切れ、広島の清水航平が突然ゴール正面に倒れこんだ。プレーとは関係ないところで起こったため当初中継映像には何も映っておらず、誰が何をしてそうなったのか全く分からない状態だった。

 しかし、改めてリプレイが再生されると、G大阪のCB岩下敬輔が清水とすれ違いざまに肘を出していたことが判明する。しかもかなりの強さで、当てた後は倒れていく清水をにらみつけていた。

 この場面は複数のYouTubeユーザーにアップされ、13日現在で合わせて約8万回再生されている。一方で、試合後のテレビ番組で放送される試合のハイライトには含まれず、私が見た限りメディアで検証されることはなかった。

 今年4月初旬に行われた第4節の鹿島アントラーズ対サガン鳥栖での一件を知っている人は、おそらくJリーグファンでなくても多いはずだ。

 詳細は省くが、鳥栖のキム・ミンヒョクが鹿島の金崎夢生の顔面(映像ではそう見える)を踏みつけたあのシーンは、地上波のワイドショーでも取り上げられるなど、大きな波紋を呼んだ。日頃サッカーを観ない筆者の両親ですら当事者の名前を知っているくらいなので、多くの人が目にしたことだろう。

 先のキム・ミンヒョクは、試合中は警告にとどまったものの、後日規律委員会にかけられて4試合の出場停止処分が科された。本人が鹿島のクラブハウスを訪問して金崎に謝罪し、笑顔で和解した写真が公開されて騒動は終結した。

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