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日本代表 9年前

1トップ争いに挑む大迫「3得点はまだまだ全然」。ハリル監督熱血指導でさらなる成長期す

ケルンで1部初挑戦となった今季、安定した出場機会を得られなかったものの終盤には定位置を獲得した大迫勇也。日本代表においても1トップのポジション奪取を狙うが、ハードルは低くない。自身の課題を的確に指摘してくれるハリルホジッチ監督の下、さらなる成長を誓った。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「攻撃も守備もしっかりやらないといけない」

1トップ争いに挑む大迫「3得点はまだまだ全然」。ハリル監督熱血指導でさらなる成長期す
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は恒例の練習開始時の青空ミーティングを実施【写真:Getty Images】

 6月2連戦(11日=イラク戦、16日=シンガポール戦)に向け、1日から千葉県内でスタートした欧州組のみの前倒しの日本代表合宿。2日目の2日は10時半と17時からそれぞれ2時間弱のトレーニングがみっちり行われた。

 参加者は前日と同じ長谷部誠(フランクフルト)、川島永嗣(リエージュ)、吉田麻也(サウサンプトン)、清武弘嗣・酒井宏樹(ともにハノーファー)、大迫勇也(ケルン)、酒井高徳(シュツットガルト)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)の8人。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は恒例の練習開始時の青空ミーティングを午前15分弱、午後8分間実施。「勝つためには走ることが非常に大事だ」と選手たちに徹底したという。

 その象徴が、午前に盛り込まれたインターバルトレーニング。タッチラインとゴールラインの160m程度の距離を30秒でダッシュし、30秒で回復を図る方式だったが、個々の状態や走力に合わせてグループ分けされ、第1組の酒井宏樹は165m、第2組の長谷部、清武、酒井、原口が163m、第3組の吉田、大迫が161m、最終組の川島が159mという具合に微妙に変化がつけられた。

 だが、川島は8本、吉田は10本でリタイアを余儀なくされ、12本をフルに走り切ったのは6人だけだった。

「監督は心肺機能と回復力は見たかったんじゃないですか。きついですけど必要なことだから、続けていかないと。ケルンでもそうですけど、今のサッカーは走らないやっていけない。

 攻撃も守備もしっかりやらないといけないんで、走ることは本当に大事。チームからもアグレッシブにプレーしてくれと言われています」と完走した大迫はドイツで磨きをかけた走力で、ハードなメニューを消化し切ったという。

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