CL決勝を戦うユベントスとバルセロナ【写真:Getty Images】
チャンピオンズリーグ決勝が現地時間の6月6日(土)に開催される。今回のファイナリストはマッシミリアーノ・アッレグリ監督(写真上段左)率いるユベントスと、ルイス・エンリケ監督率いるバルセロナだ。欧州の頂点を戦うこの一戦を読み解く6つのエピソードを紹介しよう。
三冠の可能性を残すチーム同士の戦い
ユベントス、バルセロナともに国内リーグ、国内カップ、欧州カップの三冠の可能性を残している。チャンピオンズリーグを含めた三冠を最後に達成したのはユップ・ハインケス監督が率いた2012-2013シーズンのバイエルン・ミュンヘンだ。
ルイス・スアレスを巡る因縁
ユベントスにはFWルイス・スアレス(写真下段右)との因縁を抱える選手が2名いる。DFジョルジョ・キエッリーニとDFパトリス・エブラだ。2014年ワールドカップでスアレスはキエッリーニの肩に噛み付き世界を震撼させた。一方のエブラは2011年にスアレスより人種差別的言動を受けたと告発。この2つの事件によってスアレスは合計13試合の出場停止と4ヶ月のサッカー活動の禁止処分を受けている。
バルセロナを知り尽くすアッレグリ監督の存在
ユベントスが過去バルセロナと対戦した試合は2002-2003シーズンまで遡らなければいけないが、アッレグリ監督にとっては知り尽くした対戦相手だ。同指揮官は2010年から2014年まで在籍したミランで8度もバルセロナと対戦している。この5年間に限っていえば、アッレグリは現レアル・マドリー指揮官のカルロ・アンチェロッティ監督と同じ試合数をバルセロナと対戦しているのだ。
アッレグリ監督とエンリケ監督
アッレグリ監督にとってはバルセロナだけでなく、エンリケ監督との対戦も初めてではない。エンリケ監督は2011-2012シーズンのローマ監督時代、ミランを率いていたアッレグリ監督とセリエAで対戦した。その際はそれぞれ2対1と3対2でアッレグリ監督が勝利している。
イタリア人にとって幸運の地、ベルリン
イタリア人にとってベルリンは幸運の地だ。ユベントスのGKジャンルイジ・ブッフォンとMFアンドレア・ピルロ、そしてDFアンドレア・バルザーリは2006年にワールドカップ優勝を経験している。決勝が行なわれた舞台は今回のCL決勝と同じくオリンピアシュタディオンだった。
史上初のチリ人によるチャンピオンズリーグ制覇
今回の決勝で史上初のチリ人のチャンピオンズリーグ覇者が生まれることが決定している。ユベントスにはMFアルトゥーロ・ビダルが、バルセロナにはクラウディオ・ブラーボが在籍しているからだ。ブラーボは今季はリーガを担当し、チャンピオンズリーグとコパ・デル・レイはGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが出場してきた。果たして、栄冠はユベントスとバルセロナのどちらに輝くのだろうか。
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