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ドルトムント来日の狙いとは? トゥヘルの思惑、そして日本が注目すべき“もう1人の日本人”

text by 本田千尋 photo by editorial staff

フィットネス改善を最大の課題とする新監督

 また『WAZ』電子版によれば、新指揮官のトーマス・トゥヘルはアジア・ツアーを、選手と監督が互いに知り合うプロセスを促進することに利用するつもりだという。『WAZ電子版』に対してトゥヘルは、出発前に「私は3週間ここにいるが、我々はお互いのために徐々に感情を一つにしつつある」とコメントを残している。

 1日付の『シュポルトビルト』誌によれば、プレシーズンにおいてトゥヘルは、まずフィットネスの改善を最も大きな問題とした。昨シーズンにもロイスを筆頭に多くの選手が負傷離脱を繰り返したような、これ以上の野戦病院化は避けたいところだ。

 また試合開始早々の失点癖も修正する必要がある。まず様々なテストを通して各選手のパフォーマンスを測定することに、トゥヘルは練習の初日を費やした。

 そしてスボティッチが『キッカー』誌に語ったところによれば、クロップが主にディフェンスを気にかけたのに対して、最初の2、3日でトゥヘルはポゼッション時のビルドアップに重点を置いたという。

「どちらの足で相手のどちらの足に、どこへパスをするか、各々のディテールを本当に重視する」トゥヘルのことを、スボティッチは「とても厳密に仕事をする」と評する。

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