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本田に危機感持たせるハリル監督「自分のレベルをキープしなければいけない」

text by 編集部 photo by Getty Images

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本田圭佑【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)は5日、ロシアW杯アジア二次予選のシンガポール戦とカンボジア戦に向けた日本代表メンバーを発表した。

 FWは7人が選出され、真っ先に呼ばれたのが本田圭佑だ。日本代表では相変わらず替えのきかない選手だが、所属するミランでは出場機会に恵まれていない。9月のセリエA第4節のパレルモ戦を最後にレギュラーの座を失っており、出場しても試合終盤の短い時間のみ。現在も序列を上げるには至っていない。

 さらにミラン自体は3連勝中。そうしたチーム状態の中で本田は遅れをとっているとも言える。

 満足な出場時間を得られていないところを見れば、本田のコンディションも決して万全とはいえないだろう。ハリルホジッチ監督は「プレーはそこまでできていませんけど、毎日のようにコンタクトをとっている」と、常に気にかけていることを明かす。

 各ポジションの競争も激しくなっている。指揮官は本田について「トレーニングをもっとしてほしいと言わなければならない」としつつも、「(競争していくだけの)クオリティは持っている」と信頼を明かす。

 だが「自分のレベルをキープしなければいけない」とも述べたように、本田のポジションが確約されているわけではない。所属クラブで出番が少なくても、代表に戻ればレギュラーで出場できる、ということはない。このままミランで埋もれてしまえば、日本代表からも遠ざかる可能性もある。レベルをキープしろ、というハリルホジッチ監督の言葉は、本田の危機感を呼び起こす檄だといえるだろう。

【了】

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