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日本代表 8年前

【現場記者の目】南野&遠藤のリオ世代W先発も。年内最後のサバイバルマッチ、生き残るのは?

text by 元川悦子 photo by Getty Images

チャンスを与えられる新戦力がインパクトを

【現場記者の目】南野&遠藤のリオ世代W先発も。年内最後のサバイバルマッチ、生き残るのは?
南野拓実や遠藤航ら若手にとって今回はまさにサバイバルマッチに他ならない【写真:Getty Images】

 先発の攻撃陣は1トップが岡崎慎司(レスター)、右FWが代表初先発となる南野拓実(ザルツブルク)、左FWは宇佐美貴史(G大阪)か原口元気(ヘルタ)のいずれか。

 中盤は香川真司(ドルトムント)のトップ下に、山口蛍(C大阪)と長谷部誠(フランクフルト)あるいは遠藤航(湘南)のダブルボランチというのが通常の形だが、前日練習を見る限りだと、アンカーにインサイドハーフ2枚という逆三角形にする可能性が高そうだ。

 守備陣は吉田麻也(サウサンプトン)と槙野智章(浦和)の両センターバックとGK西川周作(浦和)はほぼ確定。右サイドと左サイドは流動的だ。いずれにせよ、最大8人のメンバー変更もあり得そうだ。

 岡崎・香川の常連組復帰は既定路線で、彼らの一挙手一投足が日本のゴールを大きく左右するのは間違いないが、チャンスを与えられる新戦力もインパクトを残さなければ生き残りが険しくなる。

 指揮官が「就任1年目はチームをよりよくするために沢山の選手を使いたい。来年はまた違う方法を考えている」と言うように、2016年以降はさらなる絞り込みが進むからだ。

 南野や遠藤ら若手にとって今回はまさにサバイバルマッチに他ならない。「若いやつがちょっとでももらったチャンスを生かすかどうか。そこは本人次第」と日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長もハリルホジッチ監督の思いを代弁していた。

 5年ぶりの国際Aマッチで代表初ゴールを挙げた金崎、中盤での小気味いいパス出しでチームに新たなリズムを与えた柏木陽介(浦和)のようなパフォーマンスを南野が遠藤が見せてくれれば、チームの活性化はさらに進む。

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