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Jリーグ 8年前

浦和は昨年の失敗から何を学んだのか。ACLで手にした大きな1勝。1年越しで果たすサポーターとの約束

text by 今関飛駒 photo by Getty Images , Dan Orlowitz

槙野が語った“デュエル”の重要性

槙野
球際の重要性を語った槙野智章【写真:Getty Images】

 浦和の選手たちが示した球際の強さは、続くJリーグ開幕戦でも見られた。アウェイの日立台に乗り込んだ浦和は、昨年ACLベスト8の柏レイソルと対戦して2-1の勝利を収めた。柏はシドニーよりも浦和に困難をもたらしたが、それでも勝ち点3をきっちりと掴み取り、公式戦2連勝となった。

「キャンプから韓国のチームと2試合やりましたし、その中で監督が球際の部分の大事さというのをみんなにミーティングで伝えてくれましたし、みんな球際にいけるようになりました」。この日、新天地でのデビューを飾った駒井善成は話す。

 そして、槙野智章も球際の重要性を教えてくれた。日本代表のセンターバックは、球際の競り合いは浦和だけではなくJリーグ全体の課題であるという考えを示した。

「今シーズン、Jリーグのテーマのひとつでもある“デュエル”ですね。1対1の部分、球際の部分、攻守の切り替えというところは、サッカーファンのみなさんにも楽しんでもらえるようなプレーをしないといけないというのもある。

 もちろんレフェリングのところで昨年まで吹かれていたところを今日は家本主審はそういうところでもしっかりと見てくれている。バチバチとしたシーンでも吹かずにデュエルの部分を強調するかのようにやってくれたというのもあるし、そこらへんは僕らも思い切ってプレーできたので、見応えのある球際だったかなと思います」

 もはや、デュエルはACLだけではなくJリーグにおいても重要なポイントになるのだ。

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