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Jリーグ 8年前

磐田・名波浩監督の意図ある“主力外し”。青年監督率いるサックスブルーの成長曲線

第2節からJ1のリーグ戦で黒星がないジュビロ磐田。順調とは言えないまでも、サックスブルーは一歩ずつ前進している。“勝点40”を当面の目標に据えるチームを率いる名波浩監督のチームマネジメントを、監督自身と選手の言葉から紐解く。(取材・文:青木務)

text by 青木務 photo by Getty Images

一桁順位に「勘違いするな」

ジュビロ磐田の名波浩監督
ジュビロ磐田の名波浩監督【写真:Getty Images】

 リーグ戦6試合を消化して勝ち点9を獲得し、一桁順位の7位に浮上したジュビロ磐田。名波浩監督は「5試合分割で計算していけば勝ち点40に十分届く数字なので、そんなに悪いとは思っていない」と、ここまでのチームの歩みを評価した。特に、相手へ向かっていく強いメンタルには成長を感じているようだ。

「下を向かないだとか、気持ちの切り替えのところはすごく良くなっていて、対人や球際でもファイトしている。もちろん不必要なファウルやカードも今までにあったかもしれないけど、“行ききる”という部分は一戦ごとにすごく出てきている。互角以上の戦い方、見ている人に『気持ちの入っているチームだな』と思われるようなゲームはできている」

 しかし、当然のことながら楽観もしていない。12日の練習前、名波監督はグラウンドに選手たちを集め、こんな話をしている。

「2勝3分1敗で7位。いい順位だけど勘違いするな。まだ優勝争いをするようなチームとはほとんどやっていない。これからもチャレンジしていこう。次も勝てばまた順位が上がるから」

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