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Jリーグ 8年前

磐田・小林祐希、24歳での代表初招集。「19歳で入る予定だった」。5年の遅れと5月の飛躍

text by 青木務 photo by Getty Images

横浜FM戦での退場、出場停止になった鳥栖戦

 磐田をけん引し続ける小林だが、実は5月の試合に強い気持ちを漲らせていた。

 サガン鳥栖とのアウェイ戦が行われた4月24日、磐田の練習場であるヤマハ大久保グラウンドに小林はいた。前週の横浜F・マリノス戦で退場処分を受け、鳥栖戦は出場停止となっていた。

 この日、24回目の誕生日を迎えた。メンバー外の選手たちと共に汗を流した後、ファンから祝福の言葉とプレゼントをたくさん受け取った。いつにも増して柔らかな表情で引き揚げてきたところを呼び止める。両手に持ったプレゼントを置くと、取材に応じてくれた。

「自分の中で色々な目標があるし、チームとしても目標がある。それを全て叶えたいけど、そんなに欲張っても全部叶えるのは難しいとは思う。でも一個一個、1日1日、一つひとつコツコツと。そういう気持ちを忘れずに1年間またやっていきたい。焦らず、だけど成長スピードはもっと上げたい。焦らないけどもっと成長したいというのは難しいところだけど、それができればいいかな」

 24歳をどんな1年にしたいか、という問いに対し淀みなく自身の理想を語った。「全部叶えるのは難しいとは思う」としながらも、言葉に込められた意思は相変わらず力強い。

 出場停止処分となりチームに迷惑をかけたことを悔やんだ。だがサンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸、鹿島アントラーズとのゴールデンウィーク(GW)3連戦、その後に続く試合に小林が出場できることは磐田にとってプラス材料だった。気の抜けない相手が待ち受ける中で、累積警告を気にせず戦えることも重要なポイントとなった。

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