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香川真司 8年前

香川真司が満足しない理由。トップ下で2ゴール躍動も、目指すハイレベルでの攻撃陣連動

ポカールに登場したボルシア・ドルトムント。香川真司はトップ下として出場、2ゴールと躍動し、チームの勝利に貢献したが、満足感はない。リーグ戦に向け、「忍耐強くやっていく」と強調する。(取材・文:本田千尋【トリアー】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川があっさりと2ゴール。快勝のBVB

ドルトムントフォーメーション
ドルトムントは[4-2-3-1]でスタート

 香川真司は決して満足してはいない。2016年8月22日、ボルシア・ドルトムントはアウェイでアイントラハト・トリアーと戦った。DFBポカールの1回戦だ。

 トリアー戦を、ドルトムントは[4-2-3-1]でスタートする。

 【GK】バイデンフェラー、
 【DF】右SBパスラック、右CBソクラティス、左CBバルトラ、左SBシュメルツァー、
 【MF】2ボランチにローデとカストロ、右SHデンベレ、左SHシュールレ、トップ下に香川真司、
 【FW】オーバメヤン

 15日のザントハウゼンとのテストマッチで2ゴールと結果を残したシュールレが先発に入った。香川は14日のバイエルンとのスーパーカップに続いて、トップ下で先発である。

 前半だけで決着は付いた。香川が抜け目なく2ゴールを叩き出す。8分。ローデからの縦パスを、香川がダイレクトで左サイドのシュールレに出す。シュールレのクロスから、オーバメヤンが相手DFと潰れてこぼれたボールを、香川が詰める。0-1。

 2点目も似たような形だ。33分、バルトラが縦パスをカストロに入れる。カストロがエリア内のシュールレに入れる。シュールレはシュートを打とうしたが、DFのブロックもあって上手くミートできない。そして流れたボールを、香川が左足で押し込んだ。2-0。

 トリアーは6バック気味で引いたが、かえってドルトムントが主導権を握って、ボールを回す展開となった。4部所属のトリアーとCLに出場するドルトムントでは、どうしても戦力に差がある。苦もなくローデ、バルトラは中盤の香川、カストロに縦パスを入れた。人数を掛けて引いたとしても、ドルトムントの攻撃を防ぎきることは出来なかった。

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