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Jリーグ 8年前

磐田、J1残留に向け正念場。年間13位維持も近づく降格ライン。減らしたい“最悪”のプレー

text by 青木務 photo by Getty Images

「自分のミスからゲームを壊してしまった」(櫻内)

ジュビロ磐田のDF櫻内渚。自らのミスを悔いていた
ジュビロ磐田のDF櫻内渚。自らのミスを悔いていた【写真:Getty Images】

 2戦で獲得できたのは1ポイント。年間勝ち点13位で踏みとどまっているが、下位チームとの差は確実に縮まっている。落とした勝ち点5はあまりにも大きな数字だ。

 湘南、新潟戦と磐田は60分まで失点しないことをテーマに戦っていた。この時間帯までの失点数が非常に多かったためだが、湘南戦はカミンスキーのビッグセーブもあってこれを達成。高い位置からプレスをかけ続けるのではなく「なるべくスターティングポジションに戻ってから前向きに守備をしよう」という指揮官の指示を、選手たちもある程度実行できた。

 だが、新潟戦では22分にビハインドを背負った。PKによるもので、カミンスキーを責めることなどできるはずもない。問題はPA内でファウルを犯さざるを得ない状況を、自分たちで作ってしまったことだ。

 相手の縦パスが流れたところを櫻内渚が拾い、ルックアップすると太田吉彰に縦パスを供給する。しかし、狙っていた相手にカットされる。素早く切り替えて一度は櫻内がヘディングで跳ね返すも、それも相手の鋭い出足で奪われると、指宿洋史のキープからボールを受けた加藤大を森下俊が倒してしまい、PKの判定となった。

 試合後、櫻内はあのシーンをこう振り返る。

「シンプルにやれば良かったが、繋げると思ってしまった。その判断のミスというか、そこから(PKを与えることになり)失点してしまい、自分のミスからゲームを壊してしまった。湘南戦と変わらず60分までゼロで、という中で失点してしまったというのは、センターバックとして責任を感じる。試合の時間帯も考えて、もっとシンプルにできる場面では無理して繋ぐことにこだわらなくてもいいのかなと思う」

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