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日本代表 8年前

豪州代表、ケーヒルだけではない要注意選手。欧州で雄飛する4人の“新世代”。日豪戦も「恐るるに足らず」

text by 植松久隆 photo by Getty Images

マンチェスター・シティ経由でイングランド2部へ。指揮官の信頼掴んだムーイ

オーストラリア代表
欧州で飛躍するトム・ロギッチ(左)とアーロン・ムーイ(右)【写真:Getty Images】

 キャプテンのミレ・イエディナク(アストン・ヴィラ)も、ここのところのマーク・ミリガン(バニヤス)の好パフォーマンスの影響で、必ずしも絶対的な存在としての扱いを受けていない。

 そんな中で、現時点で、サッカルーズの中で一番替えの利かない存在と言えるのが、MFアーロン・ムーイ(ハダーズフィールド・タウン)。昨季所属したAリーグのメルボルン・シティで他の追随を許さないクオリティを見せ、同じシティ・グループ傘下のマンチェスター・シティに吸い上げられての欧州移籍。

 今季は、チャンピオンシップ(イングランド2部)に昇格してきたハダーズフィールド・タウンにレンタルに出され、そこですぐにそのクオリティの高さを証明して見せている。

 代表でのムーイは、かつてウエスタンシドニー・ワンダラーズ(WSW)で小野伸二とプレーしていた時に時折見せた遠慮がちなプレーは見られない。メルボルン・シティで誰もが認める活躍を見せ、請われて欧州に活躍の場を移し実績を上げている自信が全身に溢れている。

 淡々と確実に要求レベル以上の仕事をこなし、結果を見せる驕ることなきハードワーカーは、ポスタコグルー監督の揺るぎない信頼を勝ち得た。その信頼度の高さは、攻撃的なポジションの選手の中でただ一人、この最終予選3試合すべてにフル出場を続けているところにはっきりと表れている。

 サッカルーズの基本スタイルは、両ウィングを配置した4-3-3。ボランチを1人、攻撃的なポジションに2人配置するのが基本形で、ロギッチを右、左にムーイというのがファーストチョイスになる。

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