フットボールチャンネル

日本代表 8年前

豪州戦キーマンの原口元気と山口蛍。“ロンドン世代”に訪れた代表の主軸奪う千載一遇の好機

text by 元川悦子 photo by Getty Images

原口は豪州の要警戒選手と対戦済み「速いし強い」

原口元気
原口元気【写真:Getty Images】

 9月のタイ戦(バンコク)と前回のイラク戦で2戦連発中の原口には、次戦もゴールへの大きな期待が寄せられる。

「(オーストラリアは)ヨーロッパのチームに近いので、普段やっている感じに近い。何の違和感もなくやれると思うけど、最終予選ということで、向こうの激しさがより一層強くなったり、際どい勝負になるという想像はつきます。

 自分の強さや激しさは(最終予選の)前の2試合でも出ていたと思うけど、今回はよりフィジカル的に強い相手。逃げたら弾かれるし、自分から当たってボールを取りにいくことで相手にプレッシャーがかかる。そこで相手を見てしまったり、一瞬迷ったりすると弾かれる。そこは向こうで慣れているからイメージはしやすいですね」と彼はヘルタ・ベルリンでのパフォーマンスをベースにしつつ、できるだけゴールに近い位置まで深く入り込んで貪欲に泥臭く得点を狙っていくつもりだ。

 そのためにも、左サイドではまず相手を凌駕しなければならない。さしあたって、オーストラリアの右サイドアタッカーのマシュー・レッキー(インゴルシュタット)とのマッチアップを制することが肝要だ。9月10日のインゴルシュタット戦ですでに前哨戦を行っている原口は、敵の特徴は完璧に理解しているという。

「何回かマッチアップしましたけど、前に速いし、強いので。ちょっと危ないなと思うのは、結構一か八かのドリブルをしてくる選手なので、そこはセンターバックとかサイドバックに伝えたいですね。

(ロビー・)クルーズ(レバークーゼン)を含めて2人がいい選手なのは知っていますし、日本人が嫌がるようなドリブルの仕方をするんで、警戒しないといけないと思います」と彼は言う。その事前情報を最大限生かしながら、日本勝利へと導くゴールを奪うこと。それが今の原口元気に課せられるノルマだ。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top