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本田、ハリル発言に「ギャップ感じる」。サウジ戦先発落ちなら「説明する義務がある」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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本田圭佑【写真:田中伸弥】

 日本代表は12日、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(15日)に向けて練習を行った。

 オマーン戦で後半途中までプレーした本田圭佑。あの時間帯に交代となることは予想していたそうだが、「本当はあそこから疲れの具合が見られると思っている。本格的にどのくらいガタッと来るかは見られなかった」と、自身の体ともっと“対話”したかったようだ。

 それでも、手応えもあったという。

「ちょっと新しいことをやり始めようとしていて、いつも以上に余裕を持ってトライしてみた。何度も言っていますけど、試合に出る、出えへんというよりも、自分の精神的なものが『そういうもの』を左右するかなと」

『そういうもの』について問われると、こう答えた。

「結局、自分の頭の中をどう持っていくか。自分が試合に出てないことで『体力が不安なんじゃないか』、『ボールタッチはどうなんだ』、『試合勘がどうなるのか』っていう、その言葉が脳に入ってくるのが問題。精神的による意識が実際のプレーに反映するって僕は改めて思いましたね。昨日はあまりそういうことを意識せずに、リラックスして入ったことでいつもよりは感覚は持てたなと」

 とはいえ、現状は楽観視できるものではない。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は本田について「試合のリズムが足りない」と述べている。これに関しては「ギャップは感じているし、それはありがたいことだとも思う。批判も耳に入ってきますし、それも含めてありがたいこと」と話した。そして「今はそれを見返して『本田はもう一度パフォーマンスを上げてきた』とか、『もう一度本調子に戻してきた』とか言われないといけない」と自身を奮い立たせている。

 仮にサウジアラビア戦の先発から外されることがあれば、大きな出来事だ。本田は「それは監督が決めること」としながらこうも言う。

「ただ、外すという選択をするってことは色々な意味があるということだと思う。それを監督が説明できる必要があるし、自分自身が納得できるものであれば当然ながら受け入れる。意見を求めるというか、当然ながら監督にはそういう義務がある」

 日本代表での地位を再び確固たるものとするためにも、指揮官の評価を覆すようなアピールが求められる。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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