【西部の目】ハリルJ、清武が攻撃の軸に。苦しい台所事情で進んだ世代交代。効果的だったハイプレス

11月15日、ロシアW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦に臨み2-1で勝利を飾った日本代表。本田圭佑、香川真司らがベンチスタートという状況で、先発出場した大迫勇也、原口元気、清武弘嗣らが躍動した。苦しい状況のなかで世代交代は進み、ハリルホジッチ監督の“らしさ”も見えてきた。(取材・文:西部謙司)

2016年11月16日(Wed)11時19分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Shinya Tanaka, Getty Images
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ハイプレスに適した人選。間で受ける清武

サウジアラビア戦で日本代表の攻撃の軸となっていた清武弘嗣
サウジアラビア戦で日本代表の攻撃の軸となっていた清武弘嗣【写真:Getty Images】

 ホームのサウジアラビア戦は勝ち点3を狙うべき試合。オーストラリア戦のように引いて構えるわけにはいかず、高い位置からプレッシャーをかけなければならない。久保の先発起用は予想外だったが、ハイプレスに適した人選と考えられる。

 日本のハイプレスは効果的だった。サウジアラビアはビルドアップに苦しみ、ミスが頻発。日本は高い位置で奪ってハーフカウンターという流れを作ることができた。ボールホルダーには必ずプレッシャーをかけ、周囲の相手も素早く抑える。

 ただ、プレスをくぐられたときにスペースを抑えるのに失敗してピンチを招いたケースもあった。改善すべき点はあったとはいえ、この試合に関してはメリットのほうがはるかに大きい。

 攻撃の軸になっていたのは清武である。4-4-2で守るサウジアラビアは、4-4のライン間にポジションをとる清武を放置していた。清武へ縦パスを入れれば、難なくターンして前を向けた。

 また、大迫のボールの収まりが良く、サポートした清武が前向きにプレーする機会も多かった。バイタルエリアで清武が前向きにプレーできるのだから、フィニッシュまでの形を作るのはスムーズだった。

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